大人の楽典

子どものピアノコースでは、テキストのほかに「ワークブック」を持っていただいていますが、

大人には、特にご紹介していません。

大人のピアノは、ピアノを習う目的や目標、弾けるようになりたい曲などがさまざまなので、

「やらねばならない」を最初から課したりはしないのが、わたしの方針

（やった方がいいですよ、やったらいいですよ、とは、言います(^▽^)/）。

そんな中、「ピアノはまったく初めて」という段階から始めたKさんは、最近ワークブックに取り組んでいます。

ピアノを習っているお子さんが持っているワークブックを見て、ご自分もやってみたいと思ったそうです。

「知らないことがいっぱいで・・・」

とおっしゃるKさん。

レッスン中にいつも、素朴な疑問を素直に投げてくださいます。

大人の方には、言語的な観点や音楽史的な観点からお話することができるので、

そこは私の得意分野でもあります

（なぜ得意分野かというと・・・こういう育ちだからかと思います）。

それでも、わたしにとっては「そういえば考えたこともなかった！」というご質問が時折あったりして、

新鮮で楽しいです。

大人向けの楽典のワークブックも、お家で進めながらレッスンで質問を受ける、という形で進めています。

「知る」が増える楽しみもあるようです。

「知的欲求を満たす」というのも、大人ならではの、ピアノレッスンの一つの姿かもしれませんね。